1年

 一年前の今日、わたしは初めてA.B.C-ZのDVDを手に取りました。その年の2月か3月頃から、少しずつ気になり始めていた彼ら。えびちゃんずーの女装回が放送された日の夕方、わたしは遂に「Za ABC~5stars~」を買いました。それより前から少クラやえびちゃんずーも見るようになりつつあったのですが、やっぱり「Za ABC~5stars~」を初めて見たあの日が、今の自分に繋がる始まりの日だったと思います。

 

 この一年、まさに彼らの歌詞にもあるように『転げ落ちるみたいに加速して』いった一年でした。DVD作品を一つひとつ見るたびに、毎週放送のザ少年倶楽部やえびちゃんずーを見るたびに、アイドル誌を読むたびに、そして何より現場に行って彼らに出会うたびに、どんどん好きな気持ちが加速していきました。目まぐるしくも幸福に満ち溢れた、とても充実した日々でした。

 何となくのイメージなのですが、最初こそ急な坂道をあれよあれよと転がっていたけれど、いつしかわたしはジェットコースターに乗っていました。その先頭には楽しそうに笑う彼らも乗っています。ジェットコースターから見える景色はくるくると変わり、色んな場所を走り抜けるので、乗っていて全く飽きません。ずっと楽しいままなのです。わたしの加速していった一年はそんな風に走り抜けて、二年目へと辿り着きました。

 

 A.B.C-Zがこの一年でわたしに見せてくれた沢山の景色。

 初めての現場は「ジャニーズ2020WORLD」、後輩をしっかり支え舞台を引っ張っていく、仕事人の彼らに出会いました。「from ABCtoZ」、記念すべき初めてのCD発売をお祝い出来ました。ザ少年倶楽部、河合くん最初の司会の日は、テレビの前で思わず拍手してしまいました。「ABC座2014ジャニーズ伝説」、ABC座・座長としての彼らを観ることが出来ました。「ファウスト」、大好きな河合くん、そして五関くんの主演舞台を見ることが出来ました。「出発」「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」「ルードウィヒ・B」、河合くんだけではなく、メンバー全員の外部舞台に立つ姿を見ることが出来ました(橋本くんはいよいよこれからですが!)。「魔法男子☆チェリーズ」、メンバー全員と言えば、5人主演のドラマも初回から最終回まで、ずっと追いかけることが出来ました。「Summer Concert 2014 Legend」、キラキラのつまった熱いコンサートを見ることが出来ました。どれもみんな大切な記憶となって心に残っています。思い出すたびに、胸がいっぱいになります。

 わたしが好きになってからの彼らは、こうしてずっと走り続けていました。……勿論、わたしが好きになる以前の彼らも、ずっとずっとひたすらに、がむしゃらに走り続けていたことでしょう。全ての仕事を、どれも手を抜くことなくきっちりこなして積み重ねてきた上に、今の彼らがいるのでしょう。だからこそ、もっと昔に彼らを知っていたらと、ジュニア時代の出演作を映像ではなく生で見ることが出来ていたらと、思うことだってあります。けれど、そんな気持ちは彼らのジェットコースターに乗っているとすぐに吹き飛んでしまうのです。何より今、今が幸せ。先に挙げた、沢山の景色がそう思わせてくれるのです。新しい景色を見せてもらうたびに、今この景色を見ることが出来て幸せだなあと思えます。この景色を見るために、わたしは今、彼らを好きでいるのだなあと思います。

 

 毎日好きな気持ちは増すばかりですが、改めて一年を振り返ってみると、特に記憶に残っている大事なタイミングが二度ありました。

 一つは、三月のミュージックステーションで「5 Rings」を披露した日です。A.B.C-Zを好きだという自覚はあれど、何故だかまだ、“一番”だと言い切る勇気、担当を名乗る勇気のなかった頃。わたしはあの時、緊張していた覚えがあります。ワクワクドキドキが圧倒的に占めていたのですが、その裏に、少しのハラハラを隠していました。そうして始まった生放送のパフォーマンス。彼らの気合いは凄まじく、一瞬にして心奪われました。勿論彼らの実力を見くびっていたわけではなかったのに、凄いものを見てしまった、と茫然とさえなりました。そして、あっという間に終わってしまいました。終わった瞬間に泣いていました。その時の感情を言葉にすることは今でも難しいです。ただ彼らに圧倒されて、心が動かされて、涙が出たのです。あの日から、わたしは胸を張って彼らのことが“一番”だと思うようになりました。

 もう一つは夏のツアーです。わたしの初日は8月15日の大阪公演でした。一年生のわたしにとって、その日が初めてのコンサートでした。ずっとトゥインクルツアーのBDを見続け、ずっと楽しみにしていたA.B.C-Zのコンサート。コンサートに行けることが、とにかく嬉しくて堪らなかったです。ペンライトと、前日に作った河合くんのうちわを握りしめながら今か今かと開演を待ちました。そして遂にコンサートが始まり、ステージに立っていたのは、ずっと待ちわびていたアイドルの五人。勿論、役者として舞台に立つ彼らと比べる訳でもないし、どちらが好き嫌いという話でもありません。けれどやっぱり、コンサートで歌い踊るアイドルの彼らにずっと会いたかったのです。やっと会えた、そう思いながら、一曲目に始まったのは「FinallyOver」でした。彼らの熱く固い決意のみなぎる、何て強い曲なんだろうと思いました。ずっと会いたかった彼らに、聞きたかった言葉をもらったような気持ちになりました。迷いのない腕に「こっちだ」と引っ張り上げられたような感覚。この腕に連れられて、もっとこの先にある彼らの未来を見てみたいと思えました。ああ、彼らを好きになって良かったと心から確信し、コンサートが始まって早々に泣きながらペンライトを振っていました……。コンサート自体も最初から最後まで本当に楽しくて、夢のような時間でした。大阪最終公演の「Legend Story」を客席が歌ったときの五人の幸せそうな表情。幸せに満ち溢れた空気。この世界に、こんなにも幸せで楽しい空間があるなんてと、大げさに聞こえるかもしれませんが思いました。

 

 これからまた、どんな景色を見せてもらえるのでしょう。果たしてどんな道を進むのか、どんな仕事をするのか。わたしはまだ見えぬ道に対して不安があまりありません。ただ一つだけ言えるのは、それがどんな道であろうと、その道を歩む彼らは、きらきらと星をまとい輝く、正真正銘のアイドルだということです。夢や希望を見せてくれる存在です。かっこよくて、最高な五人です。暗い道になろうと、険しい道になろうと、きっと彼らが歩めば明るくなると思っています。

 さっそく今週は「ルードウィヒ・B」も始まります。今までに見たことのない橋本くんと河合くんに出会えることでしょう。どんな二人が舞台にいるのか、楽しみで仕方ありません。

 

 わたしはA.B.C-Zが大好きです。好きな人へ真っ直ぐに好きだと叫ぶことや、誰かに夢や希望を思い描き、共にその夢を見ること。年を重ねるたびにそんな感覚から遠ざかっていたような気がしますが、彼らを好きになってから、そうしてみたいと思えるようになりました。他でもない彼らが、曇りのない強い眼差しでわたし達に希望を歌ってくれるからかもしれません。ずっと一緒だよと愛を叫んでくれるからかもしれません。そんな彼らを好きになって本当に良かったです。そんなことを思いながら、これからも毎日楽しく彼らを応援していけたらと思います。

 

 以上!これからも、宜しくね。